【感想】ガーリー・エアフォースの魅力はキャラ設定?【グリペンとは】

2019年1月からアニメが始まる『ガーリー・エアフォース』。 英語表記ですと『GIRLY AIR FORCE』ですので、意味は「少女たちの空軍」という感じでしょうか?

表紙絵にも少女と共に真っ赤な戦闘機が描かれています。 この記事ではよりアニメを楽しんでいただくための、ガーリーエアフォースの基礎知識や魅力についてを、原作を読んでの感想を交えながら書いていこうと思います。

僕の個人的な感想としては、キャラクターが特に魅力的な作品だと感じたので、そのあたりを中心に語っていくつもりです!

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ガーリー・エアフォースのあらすじ

『ガーリー・エアフォース』の主人公は空に憧れる少年「鳴谷慧」

主人公は空に憧れパイロットを志す少年、鳴谷慧(なるたに けい)です。

物語の始まりは中国。慧は、パイロットである母親のエアショー(曲芸飛行の見世物)を見に来ていました。
知り合いのおじさんに母親を褒められ、照れながらも内心は母親を誇る慧。

アドレナリンが放出され鼓動が速まっていた。褒められたのが身内でなければ素直に賛同していただろう。畜生、すごい、かっこいいじゃないか、うちの母親。

『ガーリー・エアフォース』12ページ

パイロットを夢見ている慧は、子供っぽい一面もある母親を尊敬していたはずです。
ですが、悪夢が訪れました。 突如現れた謎の飛翔体

のちに〈ザイ〉という「災厄」の名を冠することになるその飛翔体は、あろうことか慧の母親たちに襲いかかります
人間業とは思えない常軌を逸した機動で迫るザイに対し、慧の母親たちは為す術がありませんでした。

次々と落とされていくエアショーのプロペラ機。 慧は母の乗る機体をただ見守ることしかできません。
しかし、必死に回避機動をとる母の機体もついに・・・

なんで、一体どうして。 携帯端末が手から滑り落ちる。 悲鳴と爆音が混ざり合う中、慧はただひたすら呆然と立ち尽くしていた。

『ガーリー・エアフォース』18ページ

幼馴染み「明華(ミンホア)」との逃避行にて

時は移ろい二年後。

慧は幼馴染みの明華と共に中国からの脱出船に搭乗していました。
そこにまたしても現れたザイ。 未だ正体不明のその飛翔体は、当然のように脱出船を襲います。

恐慌におちいる船内。
土手っ腹に穴を穿たれた船は沈没必至。

意を決した明華は、気丈にも慧を先導して避難を促します。
幼い頃からずっと保護者のように振る舞う明華に対し、矜持じみた思いを抱く慧でしたが、何とか二人で救命艇に乗り込むことに成功。

しかし当然ながらそれで終わるはずもなく、ザイは執拗に慧たちを襲います。

死を予期せざるを得ない状況です。

明華がしがみついてくる。最期の最期まで自分を守るつもりらしい。首筋に彼女の熱い吐息を感じる。鼓動が高鳴り血管が脈打ち、視界が収縮して。 爆発音。

『ガーリー・エアフォース』31ページ

慧と明華(ミンホア)を救った機体。「グリペン」との出会い。

絶体絶命にあった慧たちを救ったのは、たった一機の戦闘機でした。

ザイとも軍のものとも違うシルエット。
全身を真っ赤に発光させたその戦闘機は、突如現れてザイを相手取りました。

無敵とも思えたザイを、その戦闘機はいとも容易く蹴散らしていきます。
次々と撃墜されていくザイを前に、慧は高揚を隠せません。

母親を奪い、人類に絶望を突きつけたザイ。
そこに希望の光が差し込んだような想いで、一心に ”赤い救世主” を見つめました。

ところが、どうしたことか赤い戦闘機は突然不調をきたして墜落。

なんとか無事に着水したようで、海面に漂い続けます。 明華の制止も振り切って思わず単身海に飛び込んだ慧は、赤い戦闘機のパイロットを救出に向かいました。

博愛主義に目覚めたわけではなく、ザイを倒すための希望を失いたくない一心での行動です。

必死の思いで赤い戦闘機にたどりついた慧ですが、キャノピー(操縦席を覆う蓋)の開け方が分からず悪戦苦闘します。
しかしここで何故かひとりでに開き出すキャノピー。

驚くべきは搭乗していた人物でした。

乗っていたのはどこか人形めいた印象の少女。薄い桃色(ペールピンク)の髪が印象的です。

気を失っている様子の少女に対し、どう対応していいか分からなくなる慧。
そうこうしているうちに少女が目覚めてしまいます。

まだ意識の虚ろな様子の少女でしたが・・・

気づけば少女の顔がすぐ前にあった。柔らかな感触が口元に押し当てられている。キス……されたのか? 胸元にしがみつかれ唇を重ねられている。

『ガーリー・エアフォース』38ページ

なぜかキスされる事態に。

次の瞬間には再び意識を手放してしまった少女。
そのとき少女が呟いたのが「新たな……時代を(ノヴァ エラ)」という言葉でした。

ザイの恐怖に脅かされる世界で、果たして何が起きようとしているのか?

不思議な少女の正体とは?

そして慧は何に巻き込まれようとしているのか?

というわけで、どうにも先の気になる導入となっております。

ちなみに桃色の髪の少女は「グリペン」という名前です。
詳しい説明を始めると長くなるのですが、簡単に言うと「少女=グリペンという戦闘機」という設定になっています。
多少ネタバレではありますが物語序盤であっさり明かされる事実ですし、これを知っておくと『ガーリー・エアフォース』をより楽しめるはずです。

そして、どうやら更なる秘密もあるようですので、その辺りも予想しながら読んで(視て)いただければと思います。

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【まずはこれだけ】『ガーリー・エアフォース』の用語解説

冒頭でも話しましたが、僕は『ガーリー・エアフォース』の一番の魅力はキャラクターだと感じました。
で、その「魅力的なキャラクター」は世界観などの設定があってこそと思います。

あらすじでも〈ザイ〉という独自の用語が出てきましたし、他にも〈アニマ〉〈ドーター〉という言葉も登場してきます。

そこでまずは『ガーリー・エアフォース』の用語を簡潔に解説しておこうと思います。

今回解説するのは以下のつの4つの用語についてです!

  • ザイ
  • ドーター
  • アニマ
  • グリペン

それぞれ見ていきましょう。

〈ザイ〉は突如として現れた「人類の敵」

2年前、突然中国に現れた「謎の飛翔体」。

慧はこのときザイに母親を奪われています。

人類を襲い続けるザイは、のちに慧と明華の乗る脱出船も襲撃しています。

轟っと爆音が駆け抜けた。蒼穹を二つの閃光が貫いていく。ガラス細工のような翼、幾何学的なシルエット、そして機首に煌めく黄金の輪。 ザイだ。

『ガーリー・エアフォース』24ページ

作中の解説によると、何でもザイの恐ろしさは3つあるとのことです。

  1. 数が膨大なこと。(戦場に一度に出てくる数は大したことない)
  2. HiMAT(Highly Maneuverable Aircraft Technology)→「高機動航空技術」
  3. EPCM(Electronic and Perceptual Counter Measures)→「電子・感覚対抗手段」

HiMAT(高機動航空技術)は、人の操縦では実現不可能な高い機動性能のこと。
EPCM(電子・感覚対抗手段)は一種の妨害電波で、レーダーや人間の感覚(五感)を狂わせます。

反則だろう? 五感も機械のサポートも奪われて、しかも敵より劣る運動性能で戦わなきゃいけない。俺なら御免被るね。現用の自衛隊機で奴らとやり合うのははっきり自殺行為だ

『ガーリー・エアフォース』八代通遙(83ページ)

作中でも言及されている通り、ザイに対し人間のパイロットが戦闘機で挑むのは無謀なようですね。

〈ドーター〉は「〈ザイ〉を倒すために生み出された戦闘機」

そこで諦めないのが人間の強み。ザイに対抗すべく開発されたのが〈ドーター〉でした。

既存戦闘機のHiMAT化、対EPCM性能の付与。強力な自動操縦装置を搭載し単機で敵戦力を駆逐を可能とする。それがーードーターだ

『ガーリー・エアフォース』84ページ

有人飛行では勝てないから無人飛行による限界突破を実現。
さらにEPCMの対策も加えたわけです。

既存戦闘機が基になるという点も、現実感が生まれて良い感じですね。
まさに「ザイを倒すために生まれた兵器」と言えます。

そしてここで重要になってくるのが「自動操縦装置」。

これが『ガーリー・エアフォース』という物語を面白くする要素なんです。

〈アニマ〉は「〈ドーター〉の操縦士」

〈ドータ〉の自動操縦装置=〈アニマ〉、です。 面白いのがこの〈アニマ〉、実は姿形は完全に人間なんです。

そう。みなさんお気づきかと思いますが、慧が出会った赤い戦闘機のパイロットは実は人間ではなく〈アニマ〉でした。

少女「グリペン」は〈アニマ〉の一人

赤い戦闘機に登場していた桃色の髪の少女「グリペン」。
「グリペン」という名前は「JAS39 Gripen」という戦闘機のものになります。

僕はまだ1巻しか読んでいませんが、どうやら今後、戦闘機の名前(というか戦闘機そのもの)の少女たちが多数登場するようです。

〈アニマ〉と〈ドーター〉は同一の存在?
(↑これがキャラクターを魅力的にしている)

アニマ〉の少女たちにとって、〈ドーター〉は自身そのものです。
以下はグリペンの自己紹介になります。

「JASグリペン、それ以外の何者でもない。人間が自分の脳と身体をいちいち区別しないのと同じ。アニマとドーターは不可分で同一の存在。ただのーー兵器」

『ガーリー・エアフォース』108ページ

〈アニマ〉たちは見た目完全に人間なのですが、本質としては「兵器」ですし、自分でもそう認識しています。

「兵器」でありながら「心を持った」存在。さらには「ブラックボックス」の要素の強い〈アニマ〉は、心情面も含めて魅力的なキャラづくりには適しているのかなと思います。

今後も登場してくる〈アニマ〉のヒロイン勢に注目です。

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【〈ドーター〉のモデル(プラモ)】「グリペン」と「イーグル」

1巻で登場した〈アニマ〉は二人。「グリペン」と「イーグル」です。 この二人のモデルとなった機体のプラモがあったので、ご紹介しておこうと思います。 こちらが「グリペン」↓

そして「イーグル」↓

これらが〈ドーター〉になるわけですね。 〈アニマ〉の少女たちとはどうにも印象が繋がりにくいですが、その辺りも面白いです。

『ガーリー・エアフォース』を読んでの感想

設定を生かした魅力的なキャラクター

先述しましたが、「アニマの正体は戦闘機」という設定が魅力的なキャラクターを生み出していると感じました。

彼女たち(アニマは少女限定なのでしょうか?)は姿形は人間と変わりません。

性格に関してはグリペンを見ていると多少機械的な面もあると思いましたが、どうやらこれは独自の性なようです。
イーグルは天真爛漫な性格ですしね。

ほんとうに「アニマは人間と変わらない」といった印象です。

しかし、「本質は兵器」という設定が奥底にあるために、見ている側としてはどうしてもそういう目で彼女たちを見てしまいます。
人間の姿をしながら、「兵器」という使命を帯びて生まれてきた彼女たち。 その心情や、ザイとの戦いの行く末にとても興味を惹かれました。

今後もアニマのヒロインが増えていくのでしょうか?

僕はまだ1巻しか読んでいませんが、2巻以降の表紙絵を見る限りアニマのヒロインを増やしていくことで物語を展開していくのでしょうね。

キャラで魅せていくのはライトノベルの強みでもあると思うので楽しみです。

ちなみに先日書店で『ガーリー・エアフォース』を買ったところ、しおりが一枚ついてきました。

表紙絵の中ではビジュアル的に一番好みだったので内心「おぉ」と思ったわけですが・・・ 彼女は9巻の表紙を飾っているので登場はまだまだ先になりそうです。

とりあえずこの記事を書き終えたら2巻を読んでみようと思います!

シリアスだからこその「あたたかな物語」

初っぱなから母親が撃墜されたり、人間が存亡の危機にあったりとなかなかシリアスな展開の『ガーリー・エアフォース』。

ヒロイン勢が戦闘機ということもあって冷たい印象もあったのですが、読み進めていくととてもあたたかい物語でした。

主人公の慧をはじめ苦難にある人間たちは、それぞれが生きようとしています。
グリペンも自身の生まれや使命に、彼女なりに悩みながらそれでもちゃんと生きています。

シリアスだからこそ生まれる人々(アニマ含めた)の繋がりが印象的でした。

キャラクターが魅力的と語ってきましたが、その魅力的な人たちが紡ぐ物語だからこそ、楽しみつつ心にも響く作品といえます。

アニメ『ガーリー・エアフォース』に期待すること

この記事を書いている2週間後くらいに『ガーリー・エアフォース』のアニメが開始されます。

原作はすごく面白かったのでアニメにも期待したいところ。

注目したいのはドーターとザイの空中戦です。
戦闘に関しては小説もアニメも一長一短と思うのですが、ビジュアル面ではやはりアニメが優ります

あの熾烈な戦いがアニメでどう描かれるのか今から楽しみでなりません。

それからやはりヒロインたちには期待してしまいますよね。

アニメ公式のキャラ紹介を見ると、1巻以降のヒロインも登場する様子。
彼女たちに動きと声が込められることで、小説とはまた違った印象になるはずです。

個人的には、立ち位置的に不遇な扱いになりそうな予感の明華にも活躍してほしいです。

原作を読んでいて、明華は「強気かつ健気な幼馴染み」という感じで好印象だったのですが、幼馴染みってどうしても扱いが薄れていきそうなイメージ・・・
(唯一の人間のヒロインになりそうなので、アニマ勢と対比するためにも必要な存在と思います)

何にせよアニメ開始は目前。楽しみにしながら待つとします。

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