三題噺「5日目」のお題は「霧・一ヶ月・人参」

みんなで「三題噺」の企画。
本日は第5回となります。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

【初心者歓迎!】小説を書く練習として「三題噺」を書いてみませんか?

2019.04.13

それではさっそく。
今回のお題は以下の3つ。
(出題には『どこまでも、まよいみち』というサイト様の『三題噺スイッチ改訂版』を使用させていただきました)

今回のお題は「霧」「一ヶ月」「人参」です。

「時間」ではなくて「一ヶ月」なのが難しげです。

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お題「霧」「一ヶ月」「人参」

《右上空からです》

思念による伝令——ウサギから。

剣士=男性/十代半ば/歴戦をくぐり抜けた壮年の佇まい。おもむろに剣を切り上げる——手応え/断末魔の獣声/血の臭い/足下で聞こえたドサリという音。

「お見事」

肉声——ウサギ=剣士の腰丈/真っ白な体毛/真っ赤な瞳——理知的/老成の幼子の風情/手には小さなレイピア。

「ムト、あと何体いる?」

ムト=ウサギの個体名=ウサギから贈られた少年剣士への信頼の証。

「あと6体です」

「まじか……」

少年——がくりと肩を落とす。

状況——濃い霧の中/一人と一匹vs7頭(残り6頭)の魔獣/少年=霧で視界はゼロ/ウサギによる戦闘支援が頼り。

「視界補助の魔法使ってくれよ」

「契約により、そのためには“霧にんじん”を要求します」

「国中でひと月に数十本しか取れないコイツを、そうそうやれるか」

少年——ホルスターを指で叩く/中には何本かの“霧にんじん”。

「残念。あ、前方から来ますよ。あなたの胸の高さです」

少年——刃を突き出す/魔獣が串刺しに。

「お見事」

ムトからの賛辞=一字一句変わらぬテンプレート。

「もう“にんじん”のストックが心もとないのです。一本で良いので頂きたいものです」

「よく言うよ……。そういう状況になったら考えてやる」

「残りの5頭に囲まれていますが?」

少年=視界ゼロ/気配で感知=周囲に充満する殺気。

「図ったな、ムト……」

「いえいえ、これこそ最善の策かと」

ムト——してやったりの微笑み。少年——嘆息/ホルスターから1本の“霧にんじん”/となりに放り投げる。

ムト——大切そうに“霧にんじん”を懐へ。

「確かに。正直1本では足りませんが、私とあなたの仲です。サービス致しましょう」

ムトの詠唱——少年には分からぬ言語/ウサギだけが使える魔法攻撃。

霧の向こう側で見える魔方陣の光/5つの火柱/次いで爆撃/爆炎/立ちこめる煙=霧と混じって最悪の状態。

終戦。

「帰りましょう」

「……ああ」

差し出されたムトの手を少年が取る=岐路への標。

「ふふ、お腹が空きましたね。帰ったら手料理を振る舞って下さい」

「その“にんじん“を喰えばいいだろう」

「なにを仰います。これは私たちの大好物であると同時に、魔力の増幅器でもあります。もしものときに備えて取っておきますよ」

「先月やった8本もそのままだろうに」

「あなたに頂いた“にんじん”は、あなたのために使うと決めておりますので。ちなみに、私は“にんじん”よりあなたの手料理の方が好みなのです」

ウサギらしからぬムトの発言。

少年——呆れ顔。ムト——飄々と。岐路を辿る=ふたりで。

感想

クランチ文体で書いてみました。

クランチ文体は、ご覧のように「——」「/」「=」といった記号を用いた文体です。
冲方丁先生が考案されたそうです。

僕のは単なる猿まねですが、この文体の小説が何冊も本屋に並んでいると思うと凄いですね。
Kindleを使えばサンプルでも読めるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

一歩間違うとバランス崩壊する文体といった印象なので、書いていてもかなり疲れました・・・。
映像的かつ、疾走感ある表現が可能と思うのですが、なかなか生かすのは難しいです。

内容の方も今回は微妙ですね。

人参=ウサギ、という安直な着想から始めました。
やはり「一ヶ月」のお題が困難で、ほぼ無視する結果にもなっています(笑)

クランチ文体はまたいずれ挑戦してみたいです。
やはり小説には文体というものがあるのだと、しみじみ感じた次第でした。

みなさんも「霧」「一ヶ月」「人参」というお題にぜひ挑戦してみてください。
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