小説のアイデアや読書の記録を、みなさんはどのように残していますか?
そんな面倒なことはしていない、という人もいるかもしれません。
でもそれ、すごくもったいないです!
ノートを書くことを習慣にすれば、学びを日々蓄積していけるだけでなく、小説の執筆や読書などの作業に集中できるようになります。
最高のアイデアだったはずなのに、どうしても思い出せない……。
あの小説、読んだはずなのに「面白かった」以外の感想がない……。
小説の執筆や読書にイマイチ集中できない……。
そんな経験がある作家さんこそ、自分だけのノートを書き残すことで毎日の生活を充実させ、成長していくことができます。
この記事では、プロ作家を目指す僕が最強と信じるノート——『小説NOTE』の書き方をご紹介します!
合わせてこの記事も更新していきますので、ここで報告させていただきます!(最新の3回分のみ記載します)2022/07/30 記事を公開しました。
作家生活を加速させる『小説NOTE』とは?
僕が目指すのは、単に記録を残すためのノートではありません。
続けることで、作家として確実に成長していけるノートです。
具体的には以下のイメージです。
- 小説のアイデアは「記録ページ」と「発想ページ」で書き分ける。
- 読書の記録は「読みながら書き殴り」「後からまとめる」。
- 「目標設定とスケジュール」を書き留めることで作家人生にメリハリを生む。
- 「人生の全てを学びに変える」記録グセをつける。
いかがでしょうか?
これらを全て1冊のノートにまとめてしまいます。
この『読書NOTE』1冊が手元にあれば、作家生活が加速度的に充実するはずです!
理想の小説ノートは2つのタイプを書き分けることで生まれる?
小説のノートを取るときは、2つのタイプでページを書き分けると上手くいきます。
以下の2つです。
- 完成された情報をまとめるページ(以降「記録ページ」と表記)
- アイデア出しや、情報をメモするためのノート(以降「発想ページ」と記載)
まずは①の「記録ページ」から。
これは後から見返すことを前提としたページで、イメージは学校の授業で書く板書です。
綺麗に書いて、後から見直す。情報を確認したり、復習したりするのを目的としています。
一方で、②の「発想ページ」は、その場限りの思いつきや、見返す予定のないメモを書き込みます。
こちらは後から見返す必要がないので、殴り書きでOK。
むしろ思考するように手早く書くことで次々とアイデアを生んだり、スムーズに情報をメモすることができます。
今、自分がどちらのページを書いているのか自覚できていないと、見返すことなどないページなのに無駄に時間をかけてしまったり、逆に後から見返す予定だったのに汚すぎて読めないといった事態になってしまいます……。
以上、「記録ページ」と「発想ページ」の2タイプ。
『読書NOTE』では、この2タイプを明確に書き分ける方式を取っています!
最強のノート『小説NOTE』3つの基本ルール
『小説NOTE』には、小説アイデアや読書記録だけでなく、作家生活での学びや思考など様々なことを書いていきます。
書く内容によって細かい書き方は変わってきますが、基本となるルールは3つのみなので、まずはそれをお伝えします。
- すべて1冊にまとめ、前から順番に書く
- ノートは見開きで使う
- アナログとデジタルを使い分ける
以上の3つです!
1.すべて1冊にまとめ、前から順番に書く
アイデアノート、読書ノート、活動記録ノートなど、ノートを複数に分けるやり方も考えましたが、やはりノートは1冊にまとめるのがベストです。
さらに、前から順番に書いていくことを基本とします。
- 1冊なら常に持ち歩くことができ、どのジャンルでも思い立ったときに書き込める。
- 1冊のノートで前から順に書くことで、後から時系列で辿れる。(作家人生の軌跡がノートとして積み上がっていく!)
- 様々なジャンルのページが入り組むことになり、異なる情報が繋がることで新たな発想が生まれる。
最後の「様々なジャンルが入り組む」はデメリットにも思えますが、実は作家にとって大きな恩恵があります。
これは、頭の中でどのようにしてアイデアが生まれるかを考えれば分かります。
アイデアとは、異なる知識同士を組み合わせることで生まれます。
突拍子もないと思われるアイデアも実は、脳内でいくつかの情報を組み合わせることで生まれているわけです。
- 木からリンゴが落下するのを見て、万有引力の法則に気付いた。
- 入浴したときに浴槽から溢れるお湯を見て、王冠の体積を求める方法を思いついた。
上記2つは、ニュートンとアルキメデスの有名な逸話ですが、これらも一見すると関係ない出来事を物理法則に結びつけることで歴史的発見に至っています。
小説のアイデア出しをしながら、何気なく次のページを見ると読書記録の中に使える情報を見つけた!
……みたいな体験を何度もすることになるノート。素敵すぎませんか?
2.ノートは見開きで使う
ノートは見開きで使います。
一つの題目ごとに、見開き1ページです。
見開き1ページをどう使うかというと、書く内容によって2通りの書き方があります。
- 左ページを「発想ページ」、右ページを「記録ページ」とする書き方。
- 見開き1ページを「発想ページ」として広く使う書き方。
①の書き方をするのは、小説アイデアや読書記録など後から読み返す必要のある内容の場合です。
一方で、後から見返す必要のないスケジュールなどの内容は②のように見開きで使います。
なぜこのような使い方をするかというと、次の項目で説明する「3.アナログとデジタルを使い分ける」が関係してきます。
3.アナログとデジタルを使い分ける
アナログとデジタルを使い分ける。
これが『小説NOTE』の最たる特徴です。
結論からお伝えすると、以下のようになります。
- 「発想ページ」は手書きのまま残す。
- 「記録ページ」じゃデジタルで残す。
要するに、見返す必要のない「発想ページ」はノートに手書きのまま残し、後から見返すことを前提としている「記録ページ」はデジタルで残します。
一冊のノートを前から順に書いていくことのメリットは先述しましたが、この方法の欠点は「記録ページ」を後から検索しにくくなることです。
そこで「記録ページ」のみデジタルで残すことで見返しやすくします。
デジタルで残す方法としては、ノートを写真で撮ってまとめておく、PCやスマホのアプリで記録するといったやり方があります。
もちろん、それも無しではありませんが……、これまでお話ししてきた恩恵を最大限活かすことができなくなってしまいます。
そこで僕はとあるアイテムを活用することにしました。
『RoWrite 2』という電子ノートです。
『小説NOTE』の要とも言える『RoWrite 2』とは?
『RoWrite 2』はノートに手書きした内容を、スマホやタブレットのアプリを使ってリアルタイムで記録してくれる電子ノートです。
僕自身、まだ購入したばかりで試しているところですが、かなり良さげです。
いくつか不満点もありますが、『小説NOTE』を書くには最適と言えそう。
一応、僕が感じた利点と不満点を挙げておきますね。
『RoWrite 2』の利点
- 記録したデータはアプリ上で編集することが可能で、スマホやタブレットの画面上で書き足すことが可能。
- 適度なノートサイズ(A5)で、202gと重さも程よく(スマホ1台くらいの重さ)持ち運びやすい。
- おしゃれなデザインと思う。
- 肝心の「手書きをリアルタイムでアプリに記録」は申し分ない。
(記録したデータの管理のしやすさについては試している最中です)
『RoWrite 2』の不満点
- アプリに記録するとき使えるペンは、専用の黒ボールペンのみ。(アプリ上で色を変えたり、マーカペンにしたりは可能)
- ペンの替え芯が専用なので、購入しなければならない。(紙のノートも専用品があるが、こちらは市販品でもOK)
- ノートを見開きにしたとき、右側のページでしか手書き内容を記録できない。
不満点最後の「右側のページに書かないと記録できない」は、個人的にかなり残念です……。
あくまで手書きした内容を記録する機能がメインということだと思いますが、「”ノート”に書いた内容を記録する」というコンセプトである以上、左ページでも記録できるよう頑張ってほしかったところです。
とはいえ、手書きを記録する機能自体は今のところ満足しています。
それに『小説NOTE』では左ページを「発想ページ」に設定していて記録を残す必要がないので、右ページで記録できれば問題ありません。
詳細が気になる人は以下のページからどうぞ。
>>書いたことがリアルタイムにデータ化される電子ノート「RoWrite 2」
(販売ページへのリンクです。『RoWrite 2』の詳細が確認できます)
最強のノート『小説NOTE』に書く内容
2022年8月現在、僕がノートに書いているのは以下の4つです。
- 小説のアイデア
- 読書記録
- 目標設定とスケジュール
- 日々の学び
それぞれ説明しますね!
①小説のアイデア
左ページを発想ページ、右ページを記録ページとして使用します。
書き方は以下の通りです。
- 思いついたことをとにかく左ページに書く。
殴り書きでOKです。ここで書いたことを記録に残すわけではないので、思いついたことを自由に書いてください! - 書くことがなくなったら、見返しながら書き加える。(このときペンの色を変える)
読み返しながら、先ほど自分が書いた内容に対する感想や、新たな思いつきをさらに付け足します。1回目は黒、2回目は青、3回目は緑みたいにペンの色を変えると、何回目の発想か見分けやすいです。 - 左ページ(発想ページ)の重要事項やまとめを、右ページ(記録ノート)に書いてアプリに記録する。
右ページを書くのはいつでもOKです。僕の場合は左ページを書いてから放置し、数日後に右ページを書いたりします。
ちなみに、左ページは思いつくままに書くのも良いですが、1ページ毎にテーマを決めるのもおすすめです。
例えば、左ページの上に「○○(小説タイトル)の世界観は?」や「最強の戦闘シーンとは?」みたいに書いておき、あとは思いつくままに書き殴る感じです。
タイトルは「〜とは?」「なぜ〜?」といった疑問系にすると発想しやすくなりますよ!
②読書記録
左ページを発想ページ、右ページを記録ページとして使用します。
正確には左ページを読書メモ、にしてそのまとめを右ページに書くイメージですね。
書き方は以下の通り。
- 読みながら重要箇所や、感じたことを左ページに書いていく。
僕はかなり詳しく書き込んでいますが、自分のさじ加減でOK。
ただし、ページ数は必ず書いて下さい。後から見返しやすくなるので。 - 左ページ(発想ページ)の重要事項やまとめを、右ページ(記録ノート)に書いてアプリに記録する。
記録する内容は自分の目的に合わせて下さい。名言をストックしておきたいとか、感想を残しておきたいなどです。僕の場合、小説は勉強のための分析中心で感想も添える、教本の場合は重要箇所のみ見やすくまとめる、といった感じで書いています。
③目標設定とスケジュール
見開き(左右ともに)を発想ページとして使用します。
僕は気を抜くと怠けてしまう性格のため、最近は目標を設定しながら毎日スケジュールを書いています。
加えて、日記的な要素も付け足す書き方をします。
書き方は以下の通りです。
- 左ページに「今日の目標」を書く。
いくつかいてもOKです。「小説○文字書く」とか「○○(小説タイトル)を○ページ読む」とかですね。 - ①で書いた目標に優先順位を付ける。
最も達成したい目標の横に「1」と書き、以降「2」「3」と優先順位を書いていく。 - ②の優先順位を踏まえて、一日のスケジュールを書いていく。
”8:00~8:30 小説○ページ書く
8:30~9:30 ○○(小説タイトル)を読む
9:30~10:00 自由時間”
↑一日分をこのように詳しく書いていきます。 - ③に従って活動し、達成できたら右側に○(まる)を書く。達成できなかったら、実際の記録を書く(「○ページはできた」「ネットサーフィンしてしまった」など)。
- 右ページには目標を達成できなかった理由を書く。その日の出来事や考えたことも右ページに自由に書く。
これをくり返していると、怠けることなく日々を送れますし、怠けてしまったとしてもその状況や原因やを知ることができます。ちなみに右ページに書いたその日の出来事や考えは、日記という意味合いだけでなく、創作のアイデアに繋がることもあるはずです。
④日々の学び
左ページを発想ページ、右ページを記録ページとして使用します。
小説のアイデアや読書の記録以外にも、何か学んだことがあれば何でもノートに取るクセをつけるのがおすすめです。
書き方は内容によりますが、左ページにメモして、右ページにまとめて記録する。
または、簡単な内容ならいきなり右ページに記録してもOKです。(左ページが空白になりますが気にしないで下さい!)
最強のノート『小説NOTE』は今後も試行錯誤していきます
ノートを書く習慣をつけることができれば、生活にメリハリが出て、日々成長していくことができます。
このページで紹介しているのはあくまで一つの例ですので、ぜひ皆さんだけの『小説N0TE』をつくってみて下さい!
この記事は今後も更新していきますので、参考にしていただければ幸いです。
最後に、記事内で紹介した電子ノートと、僕が現在使っている紙ノートとペンの購入リンクを貼っておきますね。
(電子ノートでの記録は専用ペンでしかできないので、以下で紹介しているペンは発想ページで使っている物です)
>>書いたことがリアルタイムにデータ化される電子ノート「RoWrite 2」
(販売ページへのリンクです。『RoWrite 2』の詳細が確認できます)
『RoWrite 2』に付属の専用紙ノートは左ページに書くことを想定されていないため、右ページにのみ方眼紙、左ページは白紙となっています。
僕は以下の市販ノートを愛用しています。必要十分で安価なのでおすすめです。
以下のペンは色合いが美しく、書き心地も最高です。
色のレパートリーも豊富で20色セットなんてものも売ってますが、5色あれば十分かと。(僕もほぼ3色しか使ってませんし)