読書をしても内容が頭に入ってこない・・・。
これ、自分の頭が悪いせいだと思ってしまっている人が多いのではないでしょうか?
でも実は、原因は「読書の方法」にあるんです。今回は誰でも内容を把握しながら読書できる方法をご紹介しようと思います。
やり方は簡単。
以下のことを意識するだけです。
- 本1冊を「俯瞰(ふかん)」して見る。
- 一度で覚えるという「幻想」は捨てる。
- 読んだ内容を他人に「教える」という視点。
- 「1冊だけで完結」するのはNG。
- 「スキマ時間」を最大限活用する。
それぞれ詳しく説明していきますね!
本1冊を俯瞰(ふかん)して読書する。
これが一番大切です。
俯瞰する。
つまり、全体を把握しながら読書します。
迷路があったとして、迷路に迷い込んだ人の視点ではなく、空から迷路全体を見る視点のイメージです。
読書するときは、1ページから順に読んでいく人が大半だと思います。
しかし、新たな情報が出てくるたびに「へぇ、そうなんだ」といちいち感心していてはいけません。
以下の図を見て下さい。
仮に本の内容が、「情報1」と「情報2」から成る「結論」で構成されているとします。
「読み方1」は1ページ目から順に読んでいった場合です。
それぞれの情報を別物として読み、後から結論に結びつけています。
対する「読み方2」は、予め結論を把握してから読み始めた場合です。
この場合は結論と、それぞれの情報を頭の中で結びつけながら読むことができています。
読んだ内容が頭に入りやすいのは圧倒的に「読み方2」です。
結論を前提に読んでいるので、それぞれの情報をそもそも理解しやすいし、因果関係も明らかなので記憶に残りやすくなります。
で、重要なのはどうやって結論を把握しておくかです。
実は、本を読み始める前の下準備が重要になってきます。
いきなり本章を読み始めるのではなく、まずは以下の項目を確認してください。
- 表紙や、帯紙を確認する。
- 作者紹介を読む。
- まえがき、あとがきを読む。
- 目次を読む。
表紙や帯
表題や、表紙のデザイン。
そして重要なのが帯紙です
これらは本の「顔」とも言える部分。
その本の内容を端的に伝えるべくつくられているので、ここを見るだけでもその本の方向性が見えてきます。
作者紹介
忘れてしまいがちですが、その本を書いた人が居ることを念頭に置くことは大切です。
(これは本の内容の信憑性の目安にもなります)
どんな人が、何を伝えたくて書いた本なのか?
著者と対話するくらいの気持ちで読書してみてください。
まえがき と あとがき
まえがきには、その本を書くに至った経緯、そしてその本の大まかなな内容が書かれています。
そして、あとがきには、著者なりの総括や想いが書かれているはずです。
これらを予め読んでおくことも、本を俯瞰で見ることにつながります。
目次
目次に目を通しておくことは、特に重要です。
ポイントはただ眺めるのではなく、自分なりに本の内容を予測すること。
自分で考えたことは記憶に残りやすいので、結果、目次の記憶と本の内容を照らし合わせながら読書することができます。
答え合わせをしながら読むことで、より本の内容が頭に入りやすくなります。
読書は1回では理解できないものです。
残念ながら、一部の天才を除いて、一度読んだくらいですべてを理解、記憶することはできません。
一度で理解し、記憶してしまおうと読書すると、理解できない箇所でいちいち立ち止まってしまいます。
すると、長時間かけて読んだのに序盤の内容は忘れてしまっていたり、先ほど説明したような「俯瞰する読書」ができずに終わってしまいます。
完璧主義は捨てて、以下のような気持ちで読んでみてください。
- 分からない部分は読み飛ばす。
- 完全に知っている内容は流し読みする。
- 2回、3回と読むことを前提に読む。(気持ちを楽に読む。)
- 内容の大半が理解できないなら、その本を読むには早すぎるので、同じジャンルのもっと簡単な本に切り替える。
読書した内容を誰かに教えるつもりで読む。
本の内容を、後から誰かに教えるつもりで読んでみてください。
人に教えようと思った場合、文章丸ごと暗記する人はいませんよね?
要約したり、自分なりに解釈して分かりやすくするはずです。
これがすごく大切で、受身ではなく、能動的に読むことで理解力、暗記力ともに高まります。
そして、教える ”つもり” だけでも効果的ですが、さらにおすすめなのが実際に教えることです。
読んだ内容を思い返しながら、分かりやすく説明することで記憶への定着はさらに高まります。
教える方法は直接会って口頭でも良いですし、以下のような方法もあります。
- SNSで発信する。(文字制限があるので、要約する力もつきます)
- ブログで発信する。
- Amazonなどの商品レビューに感想を書く。
- 読書ノートをとる。
最後の読書ノートは自分用なので「教える」とは少し違いますが、効果は絶大です。
ノートの取り方に関しては、以下の記事が参考になるので読んでみてください。
ポイントは、自分なりに解釈して、感想を加え、可能ならさらに飛躍させることです。
1冊でお終いはもったいない。何冊か読む。
特定のジャンルを深く学びたい場合は、同じ系統の本を最低でも3冊、できれば5冊は読むことをおすすめします。
理由は3つあります。
1つ目は、単純に情報量が増えること。
2つ目は、理解度が高まること。
同じ事象を書いていても、それぞれ説明や表現の仕方が違ってくるため、「前読んだ本では理解できなかったけど、今読んでいる本なら理解できる!」ということがよく起きます。
そして3つ目は、情報の是非を確認できることです。
本に書かれていることも絶対に正しいわけではありません。
何冊か読むことで、内容が正しいのか確かめましょう。
(2冊読むだけでは ”多数決” ができないので、そういう意味でも最低3冊読むのをおすすめします)
「スキマ時間」を活用して読書する
読書というと、まとまった時間をとって集中して行うものというイメージがあるかもしれません。
でも全然そんなことはなくて、むしろスキマの時間をいかに活用するかで成果は大きく変わってきます。
ちょっと時間が空いたときに1ページでも良いから読む。
これを繰り返しているだけでも、いつかは1冊読み終えてしまいますよね。
僕の場合は、電子書籍やオーディオブックも利用しながら読書漬けの生活を送っています。
家で時間のある場合は普通に読書しますが、職場の休み時間や、外出先ではKindleを利用して少しずつ本を読み進めます。
Kindleは専用の端末も持っていますが、最近はスマホアプリを利用することが多くなりました。
スマホだと気軽に取り出して1ページだけ読むといったことが可能です。
さらにKindleの場合、特定の本・漫画・雑誌が読み放題になるサービスもあるので、たくさん読書したい方には合っていそうです▼
さらに、車の運転や家事の時間も有効活用したいというストイックな方にはオーディオブックの利用もおすすめです▼
まとめ
- まえがきやあとがき、目次などを確認して読み始める。
- 何回も読み返す気で読み、分からない部分は飛ばす。
- 読んだ内容を誰かに教える気持ちで読む。
- 詳しく学びたいなら、同じ系統の本を3冊以上読む。
- 1ページずつで良いからスキマ時間で読む。Kindle、オーディオブックもおすすめ。
どれも意識の持ち方を変えるだけで、今すぐ実行可能です。
ぜひお試しください!