”脳は変えられるか?” その方法を『BRAIN 一流の頭脳』に学ぶ

脳の力を最大限引き出すにはどうすればいいの? どうせなら科学的根拠も知っておきたい。でも専門的な用語を並べられても理解できないし……。

そんな方にはもってこいの本なのではないでしょうか。

本日の参考文献:アンダース・ハンセン,御舩由美子[訳](2018)『BRAIN  一流の頭脳』サンマーク出版

著者のアンダース・ハンセン氏は精神科医で、カロリンスカ研究所(ノーベル生理学・医学賞の選定機関)で研究を重ね、2000件以上の医学記事を発表している権威だそうです。(帯紙より)

そんな著者が適度に専門用語を用い、かつ実践的な方法を示してくれております。根拠となる研究も解説してくれており、頷きながら読み進めることができるのも良いですね。

今回のテーマは”私たちの脳は変えられるのか?”

脳の出来は生まれつきのもので、今さら変えることなんて出来ない。そう考えている方も多いのではないでしょうか?

私が本格的に作家を目指すと決めたとき、真っ先に思いました。「もっと頭が良くならなければ」と。

こう書くといかにも頭が悪い人の発想のようですが、ダメもとでもいいから出来ることは何でもやろうと決めた私は食事に運動、睡眠、生活習慣に至るまであらゆる方法を試しています。

本書はそんな私に希望の光を見せてくれました。

結論から申し上げると、やはり人間の脳は変えられるそうです!

その根拠を示すために、著者はまず人という生き物の身体について触れます。

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私たちの身体は原始人と同じ!?

私たちの身体について、原始人を引き合いに出した著者は次のように述べています。

身体の機能は、頭からつま先まで何一つ変わらない。認知機能や感情も、そっくり同じものが備わっている。

私たち人類は1万2000年前からほとんど変わっていないのである。(24ページより)

言語や文化、技術は昔と大きく異なりますが、私たちは生物的に原始人と同じなんですね。

原始人と同じ身体のつくりなのに、生活だけが大きく変わってしまった。それによって私たちは本来の能力を発揮できていない。だから原始の生活に近づければ本来の能力を引き出せるのでは?

これは原始人の食事を真似することで健康体を目指すパレオダイエット的な考えですね。

私はなんちゃってパレオダイエット実践中なのですが、その効果をじわじわ感じている最中ですので、この考えには大いに共感できます。

そして現代人と原始人の生活習慣の差異のひとつとして、著者は運動量を挙げています。原始人と比べて私たちの運動量は明らかに少なく、もっと運動する必要があるのです。

生活習慣は一変し、その結果、もともと身体が適応していた生活からますます遠ざかってしまったが、あなたや私の脳は、今もまだサバンナで暮らしている。そして、私たちが活発に動くことに、頭脳は何より敏感に反応する。

(中略)もはや食料を調達するために狩りに出かける必要はなく、インターネットで注文までできる時代だ。それでも、ほんの少し祖先の生活に近づけば——つまり身体をもっと動かせば、私たちの脳は、今よりもずっと効率よく働いてくれることだろう。(26ページより)

とは言ってもこれはあくまで想定のお話。

次は科学的な根拠を挙げていこうと思います。

脳は変えられる! の科学的根拠となる実験

これは60歳の被験者100人を2つのグループに分け、MRIで脳を調べるといった実験です。

2つのグループは以下のようになっています。

①週に数回、ウォーキングを行うグループ

②週に数回、心拍数の増えない程度の運動を行うグループ

これを一年間続けてもらい、実験前と後のMRI結果を比較したそうです。

結果、①のウォーキングを行ったグループは脳の働きが改善していたとのこと。もう少し具体的に言うと脳葉の連携、とくに側頭葉と前頭葉、側頭葉と後頭葉の連携が強化されていたそうです。

身体を活発に動かした人の脳は機能が向上し、加齢による悪影響が抑制され、むしろ脳が若返ると判明したのだ。(29ページより)

ちなみに若い被験者の実験でも同様の結果が得られたんだそう。少なくとも運動をすれば脳を変えられるというのは間違いなさそうですね。これは希望が見えてきました。

お次は、脳の善し悪しをどう判断するかについて見ていきましょう。

そもそも脳の善し悪しは何で決まるの?

頭のいい人の脳は大きいだとか重いだとか、はたまたシワが多いだとか。そいうことを耳にしたことがあるのではないかと思いますが、果たしてこれは正しいのでしょうか?

本書によると、どうやらこの考えは誤りであるようです。例としてアインシュタインの脳が挙げられているのですが、かの天才アインシュタインの脳は、むしろ平均よりも軽かったそうです。

男性の脳の平均重量が1350gなのに対し、アインシュタインの脳は1230gなんだそう。ちなみに女性の脳の平均重量は1250gで、男性よりも軽いようです。男女で脳の重さが違うのも面白いですねぇ。男女の脳の違いについてもいずれ勉強したいところであります。

では大きさや重さでないのであれば、脳の善し悪しは何で決まるのでしょうか?

どうやら答えは脳の連携にあるようです。

脳には様々な領域があり、それぞれが役割を持っています。私たちが起こす行動は、これらが単独で使われるのではなく、それぞれが連携をとることで成り立つのです。

本書ではピアノを弾くという行動を例に挙げています。ピアノを弾くにはまず鍵盤を見て、それから手と指を動かし、音を聞き、さらにその音を判断するといった行程が必要です。これらの行程はそれぞれ異なる脳の領域で処理しているわけですが、仮にこのなかのどれか一つが優れていても、連携が上手くできていなければピアノを弾くことはできないのです。

つまり私たちの目指す「脳を変える」こととは、生まれ持った脳の出来に悲観することなく、それぞれの脳の領域の連携を強化することなのです。

「脳は変えられる」の専門用語は

本書は専門用語も適度にちりばめられており、読んでいて面白いのですが、いかんせん私の頭では覚えきれませんでした。とはいえせっかくですのでひとつだけ専門用語を覚えておこうと思います。

”神経可塑性(しんけいかそせい)”

これは脳が変化するという特性を指す用語だそうです。

変化という脳の特性は、脳科学の専門用語で「神経可塑性」というが、これは脳の最も重要な特質と言っていい。なぜなら、子供のころほどに柔軟でないにしても、その特質が完全に失われてしまうことはないからだ。今でも、それはそこにある——大人になっても、80歳になっても。(38ページより)

やはり何歳になっても脳は変えられるのです。私もこれを肝に銘じ、「自分は頭が悪いから……」などといった言い訳をせず、日々努力していきたいと思う次第です。

脳を変えるためにはまず運動!!

今回はまず、脳は変えられるのだということを学び、更に、どうやらそのための手段のひとつが運動であるということを学びました。

運動は身体に良いのはもちろんですが、脳にも良いのですねぇ。これは運動しない手はありません。

しかしみなさんも忙しい身。運動を習慣づけるのもなかなか難しいものです。

参考程度になればと願って私の行っている運動を習慣づける方法を述べさせて頂きます。

おすすめなのはステッパーを使用する方法です。ステッパーがあれば家でもウォーキングが出来ます。ポイントはながら運動を行うことですね。わざわざ運動をしようと気を張るのではなかなか長続きしないものです。テレビを見ながらだとか、私の場合は本を読みながらだとか……なにか現在習慣になっていることに付随させてステッパーを利用して頂けたらと思います。

健康や脳のための運動の目安は20~30分だそうなので、ながら運動であれば習慣化できるのではないでしょうか?

とはいえ外を散歩するのもなかなかいいものです。私も休日には30分程度の散歩をするようにしています。散歩はストレスの解消にもなるので是非行ってみて下さい。

ここまで読んで頂きありがとうございました。それではまた。

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