【評価シートに学ぶ】第35回ファンタジア大賞(前期)の最終報告【enlog(9):2022/01/22】

三次選考まで進んでいた第35回ファンタジア大賞(前期)の結果報告をさせていただきます。
加えて、頂いた評価シートをもとに反省会もしておこうと思います。

ファンタジア大賞の評価シートが気になる人や、僕の反省や学びを知ることで研鑽したいという人はぜひ読んでやってください。

一次選考、二次選考の結果報告記事は以下になります▼

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第35回ファンタジア大賞(前期)の最終結果報告……

どきどきしながら三次選考の結果を待っていましたが、残念ながら結果は落選でした……。

落選を確認した直後のツイートです。
一応の覚悟はしていましたが、三次選考まで来るとやはり欲が出てしまうというか、想像以上にショックでしたね……。

とはいえ、公募に挑む以上は誰もが通る道です。(中にはいきなり受賞、なんて天才肌の作家さんもみえるようですが……)
悲観しすぎず、それでいて楽観しすぎないあんばいで続けていきたいところ。

というわけで、ツイッターに続いてブログでも第35回ファンタジア大賞(前期)の最終結果報告をすべく、評価シートの配布を今か今かと待っておりました。

第35回ファンタジア大賞(前期)の評価シートを頂戴しました

一昨日(2022/01/20)のことです。
第35回ファンタジア大賞(前期)の入選作品が華々しく公開される裏で、HPにて評価シートが見られるようになっていました。

ファンタジア大賞の評価シートは画像を公開することがNGとのことなので、採点と合わせて、僕なりに頂いたコメントの要点をまとめながらご報告しようと思います。

加えてこの記事を、僕なりの反省会の場としたいと思います。

ファンタジア大賞の評価シートサンプル

ちにみに、ファンタジア大賞の評価シートのサンプルはHPにてご覧になれます。
今回僕が頂いた評価シートもこれと同様のスタイルでした。
>>ファンタジア大賞の評価シートサンプル(ファンタジア大賞WEBサイトより)

奇しくもサンプルも三次選考落選なので、比べるには丁度良いですね。

頂いた第35回ファンタジア大賞(前期)の評価シートです!

まず評価点は以下の通り。(10点満点です)
三次落選の評価シートサンプルを参考にしつつ、僕なりに予め点数を予想していたので、それも並べて()内に書きますね。

総合評価:6(6)

キャラクター:6(6)
オリジナリティ:7(8)
同時代性:6(7)
ストーリー:7(4)
文章力:5(4か7)

……予想と合っていたかは微妙なところですね。
「総合評価6」は評価シートサンプルと同じ点数なのですが、三次選考落選だとこれくらいの点数になるのでしょうか?

さっそく、頂いたコメントにも触れつつ個別に見ていくと……。

キャラクターは予想通りの6点

「人物の配置バランスが良い」「メインキャラクターの関係が深まっていく過程が良い」「脇役にも個性が感じられる」といった好感触のコメントを頂いております。(それでも6点なので、更なる改善が必要ですね……!)

一方で、総合コメントでは「脇役のエピソードが不足している。ここを改善すればラストの感動を強められる」といったお言葉もありました。
これに関しては、前回の報告記事で述べた自己評価と合致していて、そこは良かったです。

主人公とヒロインは深掘りできているが、準主人公的なキャラが掘り下げられておらず、ラストシーンで読者に感情移入させられない。

過去記事「第35回ファンタジア大賞(前期)の経過報告⑵」より

小説感想サービスを販売している身としては、たとえ自分の作品であれ、客観的に評価できるようにしたいので、今後も精進あるのみです。

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オリジナリティは予想8点に対して結果7点

オリジナリティは思い切って8点と予想しましたが、結果は7点。
けっこう自信あったのですが、そんなに甘くありませんでしたね。

コメントでは世界観についてお褒めいただきましたが、それ以外の要素には触れられていなかったので、今後はその世界観ならではの設定やストーリーなどにもこだわっていきたいです。

同時代性は予想7点に対して結果6点

同時代性に関しては正直、何が基準なのか分かっていません。業界での売れ行きなのか、世論的なあれなのか……。
結果6点ということで、可もなく不可もなくといったところ。

コメントでは「メジャーな世界観に、オリジナルの要素を加えることで真新しくなっている」「主人公の生まれ持った特性と居場所にギャップがあるのが魅力」といった旨のお言葉を頂きました。

ストーリーは予想4点に対して結果7点!

最も予想外だったのがストーリーへの評価。
予想は4点だったのですが、7点と評していただけました。

僕がストーリーを4点と自己評価した理由は、前回の報告記事で書いた通りです。

シーンの繋ぎが甘く、伝えたいテーマやストーリー上のギミックを表現するための構成になっている。以前読んだ教本の言葉をお借りするなら「ドミノ倒しのような物語」になっていない。

過去記事「第35回ファンタジア大賞(前期)の経過報告⑵」より

テーマを描きたいだけの、悪い意味で遊びのない作品になってしまったというのが僕の感想でした。
7点は満足して良い点数ではありませんが、予想以上の評価に驚いています。

コメントでは「起承転結がしっかりしている」「全編を通して主人公とヒロインの心情変化を感じられる」「よく練られたストーリー」といった旨のお言葉を頂きました。

ありがたいと思う一方、僕が一番評価して欲しかった「ラストでのどんでん返し」と「そこに至る伏線たち」に関してはまったく触れられていなかったので、そこにギャップを感じる結果でもあります。
要は、一番魅力にしたかった部分が読者さまに伝わっていなかったということなので、ここはもっと研究、工夫していかねばなりません……!

文章力は予想4点or7点に対して結果5点……

最後に文章力です。

僕はここが鬼門なんですよね……。
というのも、僕の文章は我ながら硬いし、言ってしまえば回りくどいんですよ。
とにかくここがラノベと合わない。(キャラやストーリーは比較的ラノベ寄りだと思っているのですが)

手前勝手な狙いとしては、読者さま自身に一つ解釈してもらうことで深みを感じてもらえる文体を目指しているのですが、今のところこれが裏目に出ています。

予想点数を4点か7点にしたのも、ファンタジア文庫ありきの採点なら低くなるし、純粋に一つの小説として見てもらえるなら高評価もありえると思っていたからです。

しかし結果は5点ということで、評価コメントを見るに、ファンタジア文庫(ラノベ)に合っていないというだけでなく、根本的な文章力もまだまだ未熟なようです……。

「表現したいものを描く文章力はある」「台詞と地の文がかぶることがある」「地の文での説明がくどい」「もっと読者を意識した文章を」といったコメントを頂き、総合コメントと合わせて見るに、僕の作品は文章力が最も課題となるようです。

「説明的になりすぎず、要点を整理して書けるように」という有益なアドバイスも頂きましたので、今後はバランスも考えつつですが、このあたりをもっと意識して書いていこうと思います!

現在は電撃大賞に向けて執筆中です

最近は電撃大賞に向けて新作を書いています。(世界観や設定は今回の第35回ファンタジア大賞(前期)に応募したものと同じですが、ストーリーは一新しています)

電撃大賞は、いわゆるラノベらしくない作品でも出来さえ良ければ評価してもらえるので、僕はやはりここが大本命です。

去年は一次選考落選だったので、今年こそは結果を出したいところ。
……まあ、話が広がりすぎているので、まずは書き切らなければ始まらないのですが。

あとは、ありがたいことに小説感想サービスの方もちらほら依頼いただけているので、こちらも誠心誠意続けていきたいと思います。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
これを読んでくださっている人は作家さんが大半と思いますが、今後ともお互い頑張りましょうね!

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