人間は内向型の性格と、外向型の性格とに分けられるそうです。(正確にはその中間の性格も存在しますが)
私は最近、内向型に関する本を読み漁っています。
というのも私が内向型や外交型といった言葉を知ったのは最近のことでして、気になって調べてみたところ、どうやら私は内向型の人間だということに気付いたのです。
私は昔から極度の人見知りで、引っ込み思案な性格でした。
大勢の人と同時に接するのが大の苦手で、自分の考えを口にするだけでも多大な勇気と労力とを要します。人前でスピーチなど以ての外です。
そして現代社会においてこういった性格は良くないものと見られがちですし、本人自身もそう感じていることがほとんど。
私もこの性格で苦悩してきましたし、社会に出た今もなお苦労は絶えません。
内向型と外向型。これらの性質は生まれ持ってのものだそうで、根本的には変えられないそうです。
それを知り、私は最初、安堵したような絶望したような気持ちになりました。
生まれ持ってのものであるのなら、仕方ないし自分は悪くないと思いました。反面で、この先もずっとこのままなのかと落ち込みもしたのです。
ところが内向型に調べていくうちに、内向型も悪くないんじゃない? と思うように最近はなってきました。
内向型にも外向型にも良い面と悪い面があります。
生まれ持った性質を変えられない以上、まずは自分を受け入れて、それからできることをやっていくしかありません。
当ブログでは今後、私の体験談も含めて内向型について学んでいこうと思います。
さしあたって、今回の記事では内向型と外向型の違いについて調べてみようと思います。
参考書:マーティ・O・レイニー[著]、務台夏子[訳]2013『内向型を強みにする』パンローリング株式会社
(参考書のリンクは末尾にあります)
内向型と外向型を分ける3つの特徴
①エネルギー補給の方法。内向型は内から、外向型は外から。
内向型と外向型では活動するためのエネルギーを補給する方法が異なります。
『内向型を強みにする』では、内向型を充電式、外向型をソーラーパネル式と表現しています。
内向型のエネルギーになるのは、自分の中の世界にあるアイデアや感情、イメージといったものです。
こういったエネルギーを補給するには、静かな場所でゆっくり休憩する必要があります。(つまり充電するための時間を要する”充電式”というわけです)
一方で外向型は、活動に参加したり、人や動物に囲まれて過ごすといったことで外からエネルギーを補給します。
外向型はエネルギーを惜しげもなく使うのですが、常に外からエネルギーを補給し続けているため、内向型のように充電するための休憩時間を必要としないのです。(外からのエネルギーという太陽があれば常に充電できる”ソーラーパネル式”ですね)
②内向型は刺激に弱く、外向型は刺激に強い。
外界からの刺激に強いか弱いかという点でも内向型と外向型では異なります。
外界からの刺激とは、誰かと話したり、イベントや活動に参加したり、騒がしい場所に身を置いたりすることを指します。
こういった刺激を受けると、内向型はすぐに一杯一杯になってしまって不快感や疲れを感じてしまい、休憩が必要になってしまいます。
一方で外向型は、先ほど話したように外からエネルギーを補給するので、刺激そのものを求める気質であると言えます。
③内向型は”狭く深く”、外向型は”広く浅く”。
内向型は少ない友人や的を絞った経験を、どんどん掘り下げていくことを好みます。
彼らの精神は、外界からの情報を吸収し、それについてじっくり考え、さらにそれをふくらませる。そして、情報を取りこんでずいぶん経ってからも、まだそれを噛み砕き、むしゃむしゃやっているーーこれは反芻(はんすう)する牛にちょっと似ている。
『内向型を強みにする』より
そうやって集中して考え込んでいくため、内向型は集中状態を邪魔されるのを嫌うようです。
内向型にとって、集中状態から抜け出すことも、再度入り込むことも、余分なエネルギーを必要とする行為なのです。
対する外向型は、大勢の友達やたくさんの経験を好みます。
通常、彼らが外界から取りこんだものは、その経験が処理されていくときも、内部でふくらむことはない。彼らはすでにつぎの経験をめざしている。
『内向型を強みにする』より
パーティでの外向型の行動を考えると分かりやすいですね。
彼らは常に会場を動き回り、いろんな人といろんな話をすることを好む傾向にあります。
おわりに
ということで、今回は内向型と外向型の違いについて軽くご説明しました。
私が集団でのコミュニケーションが苦手で、疲れやすい理由がはっきりした気がします。
とはいえ内向型の”ものごとを深く考えようとする”といった特徴は利点にも成り得ますし、悪いことばかりでもないようです。
内向型の利点や、内向型なりにコミュニケーションを大事にしていく方法などについても今後記事にしていく予定ですので、また読んで頂けると嬉しいです。
それではここまで読んでいただき、ありがとうございました!