小説を書くのに欠かせないプロット。
書き方は人それぞれですし正解はありません。
僕は電撃大賞(ライトノベル新人賞)獲得を目指している小説書きですが、プロットの書き方に関しては未だに試行錯誤しています。
メジャーどころで「エクセル」で書いてみたり、「アプリやソフト」を試してみたり、あとは「手書き」で書いてみたりもしました。
その末、ひとつの結論として「マインドマップ」を用いたプロットがベストと至ったので、今回は僕が現状最強と思っている小説プロットの書き方をご紹介しようと思います。
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【結論】小説プロットの書き方は「マインドマップ」がベストと思う
冒頭でも話したように、僕は「マインドマップ」を用いた小説プロットがベストだと考えています。
まずはマインドマップの簡単な説明と、マインドマップでプロットを書くことのメリットを述べておきますね。
小説プロットに最適の「マインドマップ」とは?
マインドマップを詳しく説明しだすとキリがないので、今回はマインドマップがどんなものなのかを簡単に述べるにとどめておこうと思います。
マインドマップを利用すると、情報を整理しやすくなる上、アイデアが広がりやすくなるんです。
なので、プロットに限らず、小説づくり全般の情報管理に活用できます。
実際に見てもらうのが手っ取り早いので、一例として僕が現在考えている小説のマインドマップを載せます。
使用しているのはPCとスマホの「マインドマップアプリ」です。↓
未だタイトルすら決まっていない小説ですが、「AIとファンタジー」を題材にあれこれ考えています。
真ん中に主題があって、そこから各項目を伸ばすように書いていきます。
階層的に分類しながら書いていける上、エクセルなどよりも全体像をひと目で把握しやすいという利点があります。
色分けもできるので工夫次第でより見やすいマップをつくっていけます。
(本来はイラストなどを入れるともっと直感的になるのですが、PC上では難しいのもあって僕は現状行っていません)
僕の使っている「マインドマップアプリ」の場合、各項目のとなりにある”+”マークをクリックすると、その内容をさらに展開できます。(アプリは後ほどご紹介しますね!)
試しに「アイデア」の項目を開いてみましょう。
「アイデア」の項目は思いついたことを何でも書いているので支離滅裂です(笑)
マインドマップはいくらでも情報を付け足していけるので、とりあえずどんどん書いていきます。
ちなみに全部開くとこんな感じ。↓
これはまだまだ煮詰まっていないので、小説として書き出すのはかなり先になりそうです・・・
マインドマップで小説プロットを書くことのメリット3つ
で、マインドマップを使ってプロットを書くと何が良いのかというと・・・
- プロット以外のキャラ設定や世界観などもすべてひとつのマップに収められるため、全体を把握しながらプロットを書いていける。
- 様々な情報が一度に視界に入るため、思考が拡散しやすくなります。思考の拡散というと、集中力不足の悪い状態かと思うかもしれませんが、実は突飛なアイデアを広げるには集中状態より拡散思考の状態の方が適しているんです。(プロットのみに集中したい場合は、書いている部分以外は閉じておくので問題ありません)
- 色分けもできるので見返しやすい上、追記や修正も行いやすい。
といった具合に、アイデアを広げつつ小説のプロットを書いていくのにこれでもかというくらい適しています。
【見本で解説】マインドマップでの小説プロットの書き方例
ということでさっそく、例を挙げながらマインドマップでプロットを書く方法を解説していこうと思います。
今回は分かりやすく日本昔話「桃太郎」のプロットを書いてみようと思います。
【「桃太郎」のプロットの書き方】どこを出発点にするか?
プロットを書いていくにあたって、どこから手を付ければいいかわからないという人もいると思います。
これに関しても人それぞれと思いますが、ひとつの参考になればと願って今回は僕なりのやり方をご紹介します。
僕の場合は何かテーマを決めてから広げていく場合と、ストーリーに関するアイデアから連想していく場合がほとんどです。
ちなみに僕が書いているのはライトノベルなので、キャラクターは特に重要です。
それもあってキャラクターから物語をつくることも過去試してみたのですが、これがなかなか上手くいきませんでした。(僕にとってはキャラクターの弱さは今後の課題です!)
あとは浮かんだシーンやセリフを継ぎ足して考えたりもしますね。
もちろん上記の方法を並行するのも効果的です。
桃太郎で例えると・・・
①テーマを最初に決める
テーマを「悪から奪われたモノを取り返す正義の味方」と設定し、そこから展開していきます。
具体的に悪とは?
奪われたモノとは?
正義の味方とは? その境遇は?
みたいな感じでマインドマップに思いついたことをどんどん書いていきます。
②ストーリーから考える
僕はストーリーから考える場合、キャラクターの設定は後回しにします。
ストーリーを考えてから、それに適したキャラクターや設定を付け加えていく感じです。
ストーリーのどこから考えても良いですが、基本的に結末から考えるとやりやすいかと思います。
「桃太郎」の場合・・・
結末を「敵を倒して財産を奪い返す」とすれば、そこから「敵」「敵を倒す主人公」「財産を奪われた者」の存在が必然と浮かんできますし、脚色するなら「主人公の仲間」「主人公の出生」といった要素も考えていけるので、それらをつなぎ合わせてストーリーをつくってしまいます。
その後、そのストーリーに肉付けしていくイメージでキャラクターや世界観のアイデアをマインドマップで出していきます。
③キャラクターから考える
僕の苦手分野ですが頑張ってみようと思います!
キャラクターからつくるなら、まず出生から考え、その後の人生も構築しつつ人格を形成していきます。
ポイントはそのキャラクターが遭遇した出来事や出会った人に着目することだと思います。
(このあたりは難しいのですが、僕は人間を構築していくのは”出会い”が一番大きいと考えています)
「桃太郎」の場合・・・
出生に関しては「川上から流れた大きな桃から生まれた男の子」というアイデアが起点となります。
ここから桃太郎の経験や人との出会いを考えて人格形成していきましょう・
桃から生まれた
↓
普通の人間でない+祖父母に育てられ、両親がいない
↓
周りとは少し違う子供時代(自分の出生を知っているのか? あるいは知らされていないのか?)
↓
自分の「異質」をどう捉えるか?
↓
祖父母の愛情によって孤独は感じておらず、周りとの違いも「個性」としてポジティブに捉えられている
↓
正義感に溢れ、普通の人とは違った何かを成すために生まれた存在だと自覚している
かなり安直ではありますが、こんな感じで桃太郎というキャラクターをつくっていくと、「鬼」という脅威の設定を思いついたとき、桃太郎は率先して立ち向かって行くというストーリーが生まれます。
あとは、子供時代の交友関係なども考えた場合は「仲間づくりが上手い」みたいな人格形成になるので、そこから仲間を募って敵を倒す展開などにも繋がっていきますね。
④印象的なシーンやセリフなどをつなぎ合わせて考える
これは日々妄想する習慣がついている人だとやりやすいです(笑)
僕もこの方法で物語にしていくことがよくあります。
「桃太郎」の場合・・・
「人間 VS 鬼」の絵は思いつきやすいですが、そこに動物の味方がいるというのは斬新です。
「人間+動物 VS 鬼」のシーンを大元に考えていきましょう。
この絵に繋がるストーリーを考えていきます。
桃太郎と動物たちはどうやって出会ったのか?
なぜ一緒に鬼と戦うことになったのか?
そもそもどうして鬼と敵対しているのか?
という感じで、さらに印象的なセリフやシーンが思い浮かぶまで自問自答しつづけます。(ここでもマインドマップを使うのがおすすめ)
そうしていって桃太郎が桃から生まれるシーンや、「きびだんご下さいな」みたいなセリフが浮かんだらこっちのもの。
それらを組み合わせて物語にしていきましょう。
こういった脈絡のないアイデア出しにマインドマップはすごく向いているので、個人的にはおすすめのやり方です。
(ただこの場合は、面白い展開に持っていったり、辻褄を合わせるといった能力も必須となってきます。)
【「桃太郎」のプロットの書き方】見本として「テーマ」を出発点にしてつくってみます
今回は一例として、マインドマップを使った「桃太郎」のプロットを、「テーマ」を出発点にして書いていこうと思います。
まずはタイトルを記入し(決まっていない場合はひとまず何でもOK)、必要事項をつくっていきます。
僕は最初「プロット」「キャラクター」「世界観」「アイデア」の4項目をつくり、必要があればその都度加えていきます。
今回はテーマを『「悪」から○○を取り戻す「正義」』として開始です。
とりあえず「悪」「正義」「○○」は考える必要があるので「アイデア」欄に書いておきます。
このとき、疑問点や考えるべき項目は色分けしておくと見やすいです。
加えて、「主人公の出生は特殊」にしようという案が浮かんだとします。
あとはそれぞれ掘り下げていくなり、アイデアを広げるなりしていきます。
この時点ではくだらないと思うことでも書いておくのがおすすめです。
使えそうなアイデアが出たら、これも色分けして目立つようにしておきましょう。
あと、今回使っているアプリだと項目同士を矢印でつなぐこともできるので、関連する項目同士は結んであります。
(鬼の目的である「金銀財宝」と、主人公が取り戻すべき「財宝」は同一のもの)
ある程度アイデアが出てきたら、「キャラクター」や「世界観」もつくっていきます。
なんなら「プロット」を書き出してしまってもOKです。
いつでも修正可能なので、どんどん書き加えていきましょう。
自由につくっていくのも良いアイデアを生み出すコツです!
いちど整理します。
現在、使おうと思っているアイデア(上の画像の赤色部分)は「鬼」「金銀財宝が欲しい鬼」「鬼から財宝を取り戻す主人公」「仲間に恵まれる主人公」「主人公の修正は大きな桃」といったことですので、つくりやすそうな「キャラクター」から考えていきます。
このときも疑問点や決めかねていることは色分けしておきます(橙色の部分)。
必要ならアイデアの蘭にもどって深掘りしていきましょう。
まだ曖昧ですが、かなり具体的になってきたのではないでしょうか?
このまま「キャラクター」を考えていくのもアリですが、世界観が絞られることで見えることもあるので、現状考えたキャラクターの活きそうな「世界観」を決めてしまいます。
ちなみに、上の画像のように使っていない項目(アイデア欄)は収納しておけるので、考えている部分以外はしまっておくと見やすくてイイ感じです。
何となく全体像が見えてきたので、いよいよプロットを書き始めます。
プロットを書いている間も、疑問点や新たなアイデアが出た場合には各項目に立ち戻って考えてください。
特に狙いがなければ「起承転結」程度から書くとやりやすいです。
慣れてきたら、面白いストーリーの構造を研究しつつ自分なりのプロットを組んでみてください。
最初は大雑把に書いて、後から付け足していく感じがおすすめです。
このとき、どれくらい細かく書くかは人それぞれですね。
僕の場合は、いざ小説を書き出すと、間違いなくキャラクターが別の行動に走り出すのでプロットは細かく書きません(笑)
物語として破綻しない程度に加えて、伏線などを書いておきます。
今回使用しているアプリでは、各項目ごとで上部にメモを残せるため、長文はここに書いています。↓
といった感じで、自分が小説を書くために必要な分をどんどん書き足していき、全体のバランスも見つつ修正を加えていきましょう。
必要なら色分けして識別しておくとより見やすくなります。
完成したらそれに沿って小説を書いていってください!
普段は収納しておいて、見たい項目だけ開いていくと見やすくなって情報を把握しやすいですよ。
最低限だけ開いた状態↓
書いている部分だけ開く↓
キャラ設定を忘れたので開いて確認する↓
とにかくこのマインドマップさえ開いてあれば全てが書いてあるので、あちこち情報を探す必要がありません。
この方法なら格段に執筆作業に集中できるはずです!
マインドマップで小説のプロットを書くための「おすすめアプリ」
それでは最後に今回使った「マインドマップのアプリ」を紹介しておこうと思います。
僕が使っているのは『iThoughts』というアプリです。有料ですが使いやすいのでおすすめです。
→ダウンロードはこちらから
ただ、『iThoughts』はAppleストアで購入することになるので、Windowsを使っている方は申し訳ありませんが他のマインドマップを探してみてください。無料のものも多数あるようですので・・・
一応、Windows版の『iThoughts』もあるようですが、値段も高い上、僕自身は使ったことがないので購入する人は自己責任でお願いします。→Windows版『iThoughts』(自己責任で願います)
小説プロットの書き方はやはり「マインドマップ」が最強!
ということで現状僕が最強と考えるプロットの書き方をご紹介しました。
小説を書くみなさまの参考になれば嬉しいです。
今回の記事では触れませんでしたが、ストーリーやプロットを考える上での「物語論」に関してもいずれ記事にするつもりですので、そのときは併せて参考にしてもらえると幸いです!
それではプロットづくり、ぜひ頑張ってみてください!
小説の書き方を体系的に知りたい方は以下の記事も参考いただけます▼
小説の書き方は十人十色です。 だから「これさえ読んでおけばOK!」なんていう教本や記事はありません。 それでも僕がこの記事を書くのは、僕が日々積み上げている研鑽が、ほんの少しでも誰かの役に立てばと願ってのことです。 僕はこれま[…]