小説家として上達する最適解を考えます【大事な3つの工程】

小説が上手く書けるようになるには、書き続けることが必須です。とはいえ闇雲に書き続けるのは効率が悪いのでおすすめできません。
今回は小説を効率よく上達させる方法をご紹介しようと思います。意識すべきは3つの工程です。

結論として、小説家として上達したいなら「自分の未熟な部分を把握した上で、試行錯誤しつづける。そして結果を検証しつつ繰り返す」のが唯一の方法です。

小説執筆を上達させるための3工程

「自分の未熟な部分を把握した上で、試行錯誤しつづける。そして結果を検証しつつ繰り返す」を、分かりやすく並べると、以下の3工程となります。

  1. 自分の未熟な部分(課題)を把握する。
  2. その上で試行錯誤(執筆)する。
  3. 2で書いた小説を検証しつつ1へ戻る。

個人的な所感では「1>3>2」の順で難しいです。

というのも2の「試行錯誤」で必要となる文章術やノウハウといったものは、今の時代、簡単に手に入ります
おすすめは知識を持った人に教わるか、教本を読むことです。しかしそこまでしなくても、ネット検索するだけでも十分な情報が手に入ります。

一転して難解なのが1の「課題の把握」です。(3の「結果の検証」も同様)
これらは極めて客観的な視点が必要になるんですよね・・・。

「課題の把握」は小説全体を俯瞰して見る必要があるため、網羅的な知識が必要になってきます。
おそらく知識の足りていない人では、何処が悪いのか分からないという状態になってしまうはず。

3つの工程を効果的に実践する方法をこれから解説していくので、参考にしていただけると幸いです。

1.上達するための前準備。小説の未熟な部分を把握

何はともあれ、小説を書いてみてください。
闇雲に書き続けるのはおすすめしないと言いましたが、当然ながら書かないことには上達しません。

そして、書いた小説は必ず省みて、次に繋げる課題を把握しましょう。

課題の把握は自分で読み返して行うか、第三者に感想や意見を貰うかの2択です。

小説を自分で読み返して課題を見つけるのが上達への道

自分で読み返す場合は、読者視点でいることが大切です。

そのために、書き上げてからしばらく時間を空けることをおすすめします。
そうすると比較的、作者よりも読者の視点で読むことができます。

読んでいると「もっとこうした方が面白いのに」「ここ、なんか違和感がある」といった感想が浮かぶと思うので、それらをメモしていきましょう。

小説の感想を第三者に貰うことで上達する

これがすごくおすすめです。

自分では上手く書けているつもりでも、読者にはいまいち伝わらないなんてことはざらにあることです。
逆に自分では何気なしに書いた部分が、読者にとってはとても刺さるシーンだったなんてこともあるはずです。

こういった読者とのズレを知っておくことが重要です。
これを知っていないと、いくら書き続けても上達は見込ません。

問題になるのは「誰に教わるか?」ということです。

僕もそうなのですが、小説に感想をくれる人が身近にいるというケースは少ないですよね。

投稿サイトに載せて感想を待つのも手ですが、個人的にはそれだけでは不足と思います。
理由は単純で、読者が細部まで読み込んでくれるとは限らない上に、投稿サイトでは表面的な感想が多いということです。
投稿サイトで感想が貰えるのは嬉しいものですが、一方で「面白かった」「感動した」ばかりの言葉では課題を見つけることはできませんよね。

そこで、個人的におすすめなのが『ココナラ』というサイトを利用することです。
『ココナラ』は個人同士が知識やスキルを売買するサービスなのですが、ここで小説の感想や指導を貰うことができます。

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ココナラでは数百件の感想サービスがありますが、その中でもおすすめのサービスを以下の記事にまとめたので興味のある方はご覧下さい。
全て僕が実際に利用したサービスで、その際に貰った感想文も全て載せています。

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2.小説を上達させるべく試行錯誤(執筆)する

自分の課題を把握した上で執筆すると格段に小説の腕は上達していきます。

このとき、課題について予め学習しておくとより効果的です。
学習の方法は以下の3点です。

  • 教本を読む
  • ネット検索する
  • 詳しい人に教わる

小説上達のために教本を読む

僕は教本の類いは大量に読んでいます。
その中で、まず読んで欲しいのが以下の2冊です。

『冲方丁のライトノベルの書き方講座』では実際に出版されている小説のプロットがそのまま載せられていて、それを基にライトノベルの書き方が解説されています。

巻末には質問コーナーのようなものがあり、「説得力がないと言われた・・・」「インパクトが無いと言われた・・・」といった、ありがちな悩みを詳しく解決してくれているので、これをじっくり読むのはかなり参考になると思います。

一方『ベストセラー小説の書き方』では、理論的な小説の書き方が具体例を挙げながら解説されています。
著名な米国作家が自ら書いていて、豊富な経験を基に書かれたのがこれでもかと伝わってくる1冊です。

「ストーリー・ラインの組み立て」「魅力ある登場人物」「背景描写」「文体」など、小説を書くに必要な要素満載の内容なので、これ1冊読むだけでも小説への見識は格段に高まるはずです。
個人的には小説市場の考察なんかも面白かったです。

上記2つ以外のおすすめ教本も以下の記事で紹介しています。

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小説上達法をネット検索する

あまりお金をかけたくないという人は、もちろんネット検索でも大丈夫。

ただし、ネットでの情報は信憑性に欠ける場合も多いので、いくつかのサイトやブログを見て比較することが必須です。
キーワードで検索して(「小説 プロット」など)、最低でも3つのサイトやブログを読むことをおすすめします。

詳しい人に教わって小説を上達させる

独学も大事ですが、やはり自分以外の視点からの教えは貴重です。

ここでも先ほど紹介した『ココナラ』サービスを利用するのがおすすめ。

感想サービスにはプロが出品しているサービスもあるので、専門的な指摘が欲しい場合はそういった方に依頼してみましょう。
少々値は張りますが、作家として確実に成長できると考えれば安いものではないでしょうか?

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3.小説の検証を繰り返すことで上達していこう

課題を把握して、課題克服に努める。
そうやって小説を書いたら、また新たな課題を見つけましょう。

先述した方法をひたすら繰り返すことによって、小説の腕は確実に上達していくはずです。

まとめ:小説の上達法は3工程

ということで今回は小説を上達するための3工程をご紹介しました。
個人的にはこれが小説上達の最適解と確信しています。(一部の天才は除きますが)

  1. 自分の未熟な部分(課題)を把握する。
  2. その上で試行錯誤(執筆)する。
  3. 2で書いた小説を検証しつつ1へ戻る。

こうして書いてみると当たり前のことですが、実践できている人は少ないのではないでしょうか。
みなさんもぜひ小説の上達に向けて取り組んでみてくださいね!

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