創作に関する用語は数限りなくあります。
プロット、カタルシス、ミスリードなどメジャーなものもあれば、個人や少数の人が用いるだけのマイナーなものもあります。
今回はそんなマイナーな用語で良さげなものがあったので紹介したいと思います。
「リアクション」と「アクション」を意識する
一般的に、物語はちょうど半分に分けられます。前半は人物が出来事に対してリアクションし、後半では自発的にアクションを起こします。
フィルムアート社『キャラクターからつくる物語創作再入門』(著:K.M.ワイランド 訳:シカ・マッケンジー)74ページ
出典は、個人的におすすめな小説教本のひとつ『キャラクターからつくる物語創作再入門』です。
用語、というよりは表現といった感じですが「リアクション」と「アクション」。
これ、ストーリーづくりのときに意識するとかなり良いのではと思います。
考え方は簡単です。
前提として、ストーリー序盤で主人公は問題を抱えています。
そのせいで主人公は難問にぶつかったり窮地におちいってしまう。
そういった出来事に対して、主人公がどういった反応を見せるかが「リアクション」です。
そして、「リアクション」を経て主人公は学びを得ます。
成長した主人公が自発的に動いて、カタルシスに向かうのが「アクション」です。
主人公が今、どちらの状態にあるかを意識する
まあこれだけのことですが、意外と忘れてしまいがちな要素だと思うので「リアクション」と「アクション」というキーワードを覚えておいて……
- 今、主人公は翻弄される「リアクション」状態にあるのか?
- 成長を終えて大逆転の「アクション」状態にあるのか?
を意識しながらストーリーをつくったり、執筆したりできると良さそうですね!
それでは今回のログは以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本日の参考文献:『キャラクターからつくる物語創作再入門』