【ネタ帳公開】小説のネタがいつの間にか積み上がっていく方法

小説を書こうと思い立ったはいいけど「アイデアが浮かばない」ことや、「世界観やキャラクターの設定」で手が止まってしまったりといった経験はないでしょうか?

小説を書くような人種は日々色々なネタを考えていると思いますが、たとえ良いネタを思いついてもすぐに忘れてしまって、いざというときに引っ張り出すことができないんですよね・・・

僕も以前はそんな感じで超大作になっていたかもしれないネタの多くを無駄にしてきました。

そこで最近、今更ながら「ネタ帳」をつくってみたのですが、これがかなり良い感じなので今回ご紹介しようと思います。

正直今まではネタ帳なんて面倒だと思っていたのですが、少しやり方を工夫するだけ自分だけのネタ帳をつくっていけることに気づきました。

書けば書くほどネタが蓄積されていき、更にはアイデアが無限に広がっていく書き方なので、今ではネタ帳を書くのが楽しくて仕方ないです。

ぜひみなさんの「ネタ帳」の参考にしてみてください。

追記:
現在は新たなノート術(ネタ帳)の書き方を試しています。
この記事で紹介している方法をさらに発展させていますので、ぜひこちらもご参考ください▼

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小説のネタ帳の書き方を公開します

さっそくですが、僕が現在書いているネタ帳は以下の画像のようになっています。
いろいろな書籍で得た情報を元にアレンジしながら書いているのですが、いまのところこれがベストと思っています。

以下が今回参考にさせていただいた本です。

『メモの魔力』前田祐二/幻冬舎 (2018/12/24)
『読書の技法』佐藤優/東洋経済新報社 (2012/7/27)
『情報は1冊のノートにまとめなさい』奥野 宣之/ダイヤモンド社 (2013/11/29)

一番のポイントはノートを4つに仕切って、順番に書いていくことです。
この手順を続けていくだけで、自分だけのネタが無限に積み上がっていきます。

一度に書き上げるのではなく、暇なときに見返しつつ書き加えていくので日に日に愛着が増していきます
試して貰えればわかりますが、ネタ帳の空白が徐々に埋まっていくのはかなりの快感です(笑)

ネタ帳が自分だけの宝物になりますよ!

ネタ帳は4つの仕切って書く
  1. 見返すとき情報検索しやすいよう、端的な単語でタグ付けしていく。
  2. 得た情報をそのまま、あるいは自分なりにまとめて書く。←①と②は無思考でも行えるので毎日書く習慣をつけましょう。
  3. ②の事実に対する感想や、その事実の本質は何なのか等、思ったことを自由に書いていく。
  4. ③で挙げたことを「小説にするならどうする?」と考え、小説ネタ(ストーリー、キャラ設定、世界観など何でもOK)として書いていく。←③と④は時間があるときに書きます。

もう少し詳しく解説していきますね。

①日付とタグ付け。ネタ帳は一冊にまとめましょう。

①の区域には日付とタグを書きます。

僕のネタ帳は何度も見返すことが前提なので、情報の検索しやすさは需要なんです。

人によって、作品ごとや情報源ごとにネタ帳を分ける場合もあると思いますが、僕の場合は何でもかんでも1冊のノートに書き込んでいます
こうすることで「このネタ帳にすべてが書いてある状態」になるので、あれこれ探す必要がありません。

もっと言うと、アイデアは色々な知識を組み合わせて生まれる事が多いので、脈絡のない情報をひとまとめにしておくことは、アイデア発想という面でも効果的です。

おそらく最初のうちはネタ帳を書くのをサボってしまうと思います。(上の画像でも日付が飛んでいますね・・・)
その対策として僕は現在、朝起きたらまず日付だけは書き込むようにしています。これがきっかけになって、続きも書きたくなるんです。

最悪日付だけしか書いていない日があってもいいので、とにかく続けることが重要です。

②ネタの元となる情報を書き込みます。ここは無思考でもOK!

②の区域には集めた情報を事実としてそのまま書き込みます

色々考えすぎると習慣になりづらいので、まずは単純に書き写すのがおすすめです。
慣れてきたら自分なりに要約したり、重要な単語を並べたりと工夫してみてください。

後ほど触れますが、僕は「事実」をブルーブラックかブルーのペンで書き込んでいます。
通常はブルーブラック。特に重要と思ったことはブルーといった感じです。
(ブラックでなくブルーブラックを使うのは、青系の色の方が内容が記憶に残りやすいと言われているためです)

③ネタの一歩手前。自分なりの感想を書き殴りましょう。

ここからが重要です。

②で書いた「事実」に対する感想を書き込んでいきます。
内容はなんでもOK。できれば「この事実の本質はなんだろう?」という思考で書くと、後々ネタに昇華しやすいです。

例えば、紹介した画像の内容だと・・・

「医療現場にAIが導入されてきて、AIが患者を診断することになる。ではもしその診断が間違っていた場合、責任の所在はAIと医師のどちらにあるのか? もうしばらくの間は医師が責任を負うことになりそうだ」という新聞の記事に対して、

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「いずれは医者の必要ない世界になるのかなー」といった単純な感想。

さらに、「患者にとってはAIか医者かは関係なくて、とにかく病気を治して欲しいはず。でも責任問題となると、やはりAIでなく、人である医者に負って欲しい思うんだろうな」といった、この問題がどうして生まれるかという本質を患者視点で考えています。

思考の幅は書けば書くほど広がっていくはずなので、最初はあまり肩肘張らず、思ったことをどんどん書いていってください。

④最終段階。小説のネタとして使えるよう変換していきます。

最後に小説のネタとして使えるよう、③の内容を変換していきます

③の内容を「キャラクター設定」「世界観」「ストーリー」「テーマ」といった項目を意識しながら当てはめていくイメージです。

例えば、先ほどのAIの話だと・・・

「医者の仕事がAIに移り変わる」⇒「人間の仕事がAIに移ろう隙間の世代を描くというテーマ(労働と生き方に関して)」

「責任の所在は人にあって欲しいという心情」⇒「根底で人間味を求めている」⇒「完全な人間味を再現することを目的としてつくられた人型AIというキャラクター」

といったように、小説に使えようなネタの形で残していきます。

すぐに日の目をみることがないようなネタでも、ふとした瞬間に「そういえばここで使えそうなことを前にネタ帳に書いたな・・・!」といったことになってくるはずです。
これはネタ帳を積み上げるほど顕著になっていくので、日々ネタ帳を書き続けることが重要ですね。

小説のネタ帳を書く3つのポイント

①ネタ帳は空白を残すように書いていく

今回ご紹介しているネタ帳の書き方では、ノートを見開きで使っています。
最初は左半分を書いておき、後から右のページを埋めていく書き方です。

学校でとるノートは大抵ぎゅうぎゅうに詰めて書いていくので、最初の内はノート半分を空白にしておくのに違和感を感じるかもしれません。

しかし、実はこの違和感がすごく重要なんです。
人間は空白があるとそこを埋めたくなるので、後から書き加えるときにつられてアイデアが出やすくなります。

冒頭でも話しましたが、少しずつノートの空白が埋まっていくことになるので、これがすごく嬉しいし楽しいですよ。

ノートは贅沢に使うつもりで、余白を多めにとるよう心がけましょう。

というわけで、ノートは大きめのものを使うのが吉。
僕が使用しているノートはA4サイズです。安くはないノートですが書き心地抜群でおすすめです↓

そして専用のカバーも購入しました。
ノートに愛着を持つのもネタ帳を継続するコツです↓

②ネタ帳はカラフルにするのがおすすめ

発想力が高まるので、ネタ帳はぜひカラフルにしてください。
まっくろなノートより、色をふんだんに使ったノートの方が書くのも楽しそうじゃありませんか?

ちなみに僕は4色使用しています。
使い分けは以下の通りです。

[box class=”blue_box” title=”ペン色の使い分け例”]

ブルーブラック  ⇒情報収集した「事実」
ブルー      ⇒情報収集した「事実」(重要箇所)
オレンジ     ⇒自分の感想
ターコイズブルー ⇒小説のネタ

[/box]

使用しているペンは以下のものです。書きやすくて色合いも良いので気に入っています。

絵心のある人はイラストなども描くようにすると、より視覚的になってアイデアが広がるはずです。

③ネタ帳は暇さえあれば見返しす。そして書き込む!

ネタ帳は空白をつくろうということと繋がるのですが、暇があるときはとにかく見返すようにしましょう
そして思ったことはどんどん書き加えます

そうすることでネタが蓄積していくだけでなく、内容が頭に残るようになってくるので知識量も増えていきます。

今はPCやスマホといった記録媒体があるので暗記の重要性が薄れています。
しかし人間が物事を考えるときは頭の中の知識をつなぎ合わせているので、脳の知識量を増やすことはアイデア発想力の向上にもつながるのです。

さらにさらに、経済や世界情勢といった情報もネタ元として扱うようにしておくと、小説の世界観構築の際にも基礎知識として役立ってくれます。

楽しみながら小説のネタ帳を書いていってください!

今回はネタ帳の書き方をご紹介しました。

まずは日々情報を集めて書き込むことを習慣にし、時間があるときにでも感想やネタを書いていってみてください。
気づいたときには自分だけのネタ帳が資産になっているはずです!

そして良いネタが浮かんだときにはさっそく小説づくりに移っていってください。

それではここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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