【評価シートオール3】オーバーラップ文庫大賞一次落選作を公開します

扉の開く音が聞こえ、見やるとイーファが戻ってきたところだった。

「あれ? ふたりで何話してたんです?」

「なんでもないよ。なあ、アンガス」

「おう。男同士の話だ」

二人してはぐらかすとイーファは不満そうな顔をする。

「なんかヤな感じですね。わたしだけのけ者にしないで下さいよ」

「はいはい、じゃあ今日は三人で訓練といきましょうか」

エンナが立ち上がり、イーファの頭を二、三度撫でてから扉に向かう。

「訓練たって、おまえら弱すぎるからなぁ。俺が楽しめるくらいの実力はつけてくれよな」

アンガスも同じようにイーファの頭に手を置きながら通り過ぎる。

「いくぞ、イーファ」

「はい!」

扉に手を掛けて振り返りながら呼ぶと、小走りに駆け寄ってくる。

扉を開き、そのまま三人で部屋を後にした。

END

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>運営者・葛史エンによる感想&アドバイス

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