小説の文体を確立するために。憧れの作家さんを参考に学ぶ3ステップ。

葛史エン
自分の文体を確立したい。作家なら誰しもが願うこうとですよね。今回はみなさんの好きな作家さんの小説から文体を学ぶ手法を、3段階にわけて紹介しようと思います。

結論から言うと、まずは好きな作家さん2人の小説を繰り返し読むことをおすすめします。

で、その読み方を僕なりに3段階に分けてみました。

文体を学ぶ3ステップ

  1. 何も考えずにとにかく読む←ちょっと非効率かもしれませんが、効果は確実にあるはずです。
  2. 語彙、句読点、文末表現の3点に注意して読む←少し意識するだけで実行可能なので一番おすすめです。
  3. 「文章技法」を認識して読む←予備知識が必須の上、頭を酷使するので休み休みやりましょう。

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他者の小説文体を参考にすることの是非

他者の文体を学ぶことは、自分オリジナルの文体を確立することを阻害するのでは、と心配になる人もいると思うので、まずはこれについて考えます。

僕個人の意見としては、いくら真似したってまったく同じになることは有り得ないと思います。
そもそも、既存の小説以外から文体を学ぶ方法が存在しないと思っています。

好きな作家さんの文体をどれだけ真似したところで、どうしたって自分の感性や性質といったものは混じってしまうものです。
先人に学ぶのが唯一にして最大の学習方法ですので、盗めるものは全部盗むつもりでいくべきと思います。

加えて、最低2人以上の作家さんから学ぶようにすることで、より自分独自の文体を形成していけます。
良いところは盗み、融合させて、もし何か自分で生み出せるものがあれば、それも加味していきましょう。

ちなみに、僕はあらゆる作家さんから学ぶよう心がけていますが、最初に参考にしたお二人は「冲方丁」先生と、「上橋菜穂子」先生でした。

冲方先生からは全体の文体を、上橋先生からは柔く鮮やかな比喩表現を学ぶつもりで、今もお二人の小説を繰り返し読んでいます。

①文体を学ぶために、とにかく読む(聴く)。

本来は「意識して読む」のが良いのですが、それは疲れるから続かない、という人もいると思います。
そういう場合は、とにかく繰り返し読むだけでも文体の勉強にはなるはずです。

というのも、いくら意識していなくても、繰り返せば人間無意識に学んでしまうものです。
(音楽だって覚えようとしなくても、繰り返し聴いていれば自然と歌詞が頭に入ってきますよね。)

この場合は、とにかく楽しんで読むことが重要と思います。
楽しめば楽しむほど、脳への定着が良くなるはずです。

そして、繰り返すための手段としておすすめなのが「電子書籍」と「オーディオブック」です。

僕はスマホを起動したら、真っ先に「Kindle」アプリを開き、最低1ページは読んでから他の作業に移るようにしています。
1ページずつでも、塵も積もれば山となるですし、何より1日通して学び続けることができます。

「オーディオブック」に関しては、車の運転中や、家事をしながら聴いています。
文字を追うのとはまた違ったリズムを学ぶことができるので、これもおすすめです。

オーディオブックのサービスは僕もいくつか試しているところですが、今のところ「audiobook.jp」がイイ感じ。
月額750円で指定作品が聞き放題なので、聞き放題に加えて欲しいものを単品購入するスタイルがよろしいのではないでしょうか。

>>日本最大級!オーディオブックなら – audiobook.jp

語彙、句読点、文末表現の3点に注意して読む

単純に読むより効果的なのが、語彙・句読点・文末表現を意識して読むことです。

まずは語彙。

作家さんによって言葉の選定が異なると思いますが、これを意識します。
その傾向を学ぶイメージです。

難しい言葉と、易しい言葉。
固い印象か、柔らかい印象か。
話し言葉の選択。 などなど

言葉選びだけでも、文体の印象がかなり変わるはずです。

そして、句読点と文末表現。
こちらはどちらも文章のリズムを学ぶ目的で読みます。

句読点と文末表現に関しては以下の記事も参考になるはずなので、よろしければご覧になってみてください。

句読点の付け方。考え方・基本・応用に分けて解説します。

2018.09.01

文末表現を意識した文章を書こう! 常体と敬体の特徴も紹介します。

2018.09.10

語彙、句読点、文末表現に関しては注意を払ってもそこまで苦にならないはずです。

③「文章技法」を認識して読む

これは少し頭を使いながら読む必要があります。

おそらく、「文体を学ぶために読め!」といきなり言われても、何に注目すればいいのか分からないと思います。
これは、着目すべき事柄を言語化できていないのが原因です。

例えば、小説を読んでいて比喩表現を目にしたとき、以下のようなパターンに分かれます。

  • それが比喩表現と気付かない。
  • 「比喩表現」とわかる。
  • 比喩表現、さらに「隠喩」「諷喩」「提喩」「換喩」など細かく分類できる。

比喩表現という言葉を知らない人。
比喩表現という言葉までしか知らない人。
更に詳しく比喩表現の種類を知っている人。

下に行くほど、それがどういう概念であるかの理解が深いと言えます。
深いほど、学習効率は高まります。

つまり、文章表現の基礎知識を頭に入れ、それらを意識しながら具体例を学ぶ気持ちで読むことで、文体を向上していくことができるのです。

文体表現の勉強に関しては、今後記事にしていくつもりですので、その際はご覧になってもらえると嬉しいです。

ご自分で勉強したいという人は、以下の本がおすすめです。
文章表現に関して59の項目に分けて解説されています。実際の小説での例もふんだんに挙げられています。

まとめ

文体を学ぶには、まずは2人の作家の小説を繰り返し読む。
オーディオブックを利用するとより効率的。
>>オーディオブック配信サービス – audiobook.jp

以下の段階で意識する。

  1. とにかく繰り返し読む(聴く)。
  2. 語彙、句読点、文末表現の3点に注意する。
  3. 「文章技法」を認識して読む。

1と2はすぐに実行可能ですので、ぜひお試し下さい。

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生きてる内にあとどれだけ書けるだろう
同じ執筆量で、より巧く。

無思考で書くのは、ほんとうに勿体ない。
たった少しの意識で、あなたの小説はもっと良くなります。




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